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2018-09-30 22:00

社会

【国連人権理事会】ロヒンギャ迫害を調査する独立機関の設置を採択

国連
賛成35カ国、反対3カ国
国連人権理事会(UN Human Rights Council)は9月27日、ミャンマーで行われたイスラム系少数民族ロヒンギャに対する迫害問題で、今後の訴追に向けて独立機関を設置する決議を賛成多数で採択した。

この決議は、2011年以降ミャンマーで行われている最も深刻な国際犯罪と国際法違反の証拠を収集、統合、保存、分析するための継続的な独立したメカニズムを確立し、公正かつ独立した訴追手続きを円滑に進めるためのものだという。

欧州連合(EU)とイスラム協力機構(OECD)が提出した決議案には35カ国が賛成し、中国、フィリピン、ブルンジの3カ国が反対。残りの国は棄権した。

ミャンマーのKyaw Moe Tun国連大使は、
「この決議案は政府が断固として拒否した国連事実調査ミッション(FFM)の報告書に基づいており、一方的かつアンバランスである上、国の不統一を助長するものだ」(REUTERSより)
と見解を述べている。

訴追に十分な証拠があると結論
国連事実調査団による444ページの報告書では、国際法上の「ジェノサイド(genocide )」や「人道に対する罪(crimes against humanity )」などの犯罪でミャンマー国軍の最高司令官と幹部5人を訴追する十分な証拠があると結論づけている。

これを受け、ミャンマー国軍最高司令官は
「国連にミャンマーの主権を干渉する権利はない」(CHANNEL NEWS ASIAより)
と主張。

しかし、国際裁判所(ICC)はミャンマーが加盟国でないにもかかわらず、加盟国であるバングラディシュで犯罪の一部が行われたため管轄権があると判断した。

なお、新たに設置される独立機関は、ICCと緊密に協力することになる。

(画像はCHANNEL NEWS ASIAより)


外部リンク

U.N. sets up body to prepare Myanmar atrocity prosecution files
https://www.reuters.com/

New UN panel to prepare indictments over Myanmar atrocities
https://www.channelnewsasia.com/

UN sets up body to prepare Myanmar atrocity evidence
https://www.aljazeera.com/

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