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2017-01-17 21:00

学術

中国とミャンマーに生息する新種テナガザル、「スカイウォーカー」と命名

スカイウォーカー
映画『スターウォーズ』ファンの科学者が命名
中国南西部とミャンマー北部との国境にまたがるGaoligong山脈の森林で、新種のフーロックテナガザル(hoolock gibbon)が発見され、1月10日付の学術誌『米国霊長類学ジャーナル(American Journal of Primatology)』で発表された。

新種のフーロックテナガザルを発見したのは、中国の中山大学(ちゅうざんだいがく:Sun Yat-sen University)のファン・ペンファイ(Fan Pengfei)氏が率いる研究チームで、ロンドン動物学会(Zoological Society of London)の科学者も含まれている。

新種のフーロックテナガザルは、発見した科学者が映画『スターウォーズ』のファンであったため、「スカイウォーカー」と命名されたという。

同映画でルーク・スカイウォーカー役を演じたマーク・ハミル(Mark Hamill)氏はこのニュースを受け、「ジャングル・ジェダイ」発見の喜びをツイートしている。

「スカイウォーカー」発見までの経緯
「スカイウォーカー」が発見された森林では、これまでにも2種類のフーロックテナガザルが生息していることが確認されている。

これら2種類のフーロックテナガザルはミャンマーのチンドウィン川(Chindwin River)で西と東に地理的に隔離され、それぞれ「ニシフーロックテナガザル」と「ヒガシフーロックテナガザル」として区別されていた。

しかし、研究者らはエーヤワディー川(Irawaddy River)とNマイ・カー川(Nmai Hka River)の東に生息する集団が第3の種ではないかと信じていたという。

そこで研究者らは野生の個体や博物館の標本を調べ、遺伝的に異なることを立証した。実際には、毛色パターンおよび歯の形態が異なる。

中国に生息する「スカイウォーカー」は約200匹で、ミャンマーに生息する個体数は不明となっており、発見と同時に絶滅の危機に瀕している。

(画像はBBCより)


外部リンク

'Star Wars gibbon' is new primate species
http://www.bbc.com/

Meet the new ‘Skywalker’ gibbon
https://news.mongabay.com/

Hoolock tianxing: New Species of Gibbon Discovered in Myanmar and China
http://www.sci-news.com/

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