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2016-08-27 11:00

社会

ミャンマーで日本脳炎が多発 今年だけで19名死亡

日本脳炎
今年に入って173例、19名死亡
ミャンマー国営メディアによると、同国内で日本脳炎が蔓延し、今年に入ってからすでに173例が確認されており、その内19名が死亡したという。

日本脳炎の報告はヤンゴン地方域、エーヤワディ地方域、バゴー地方域から始まり、その後、シャン州、アラカン州、カレン州と北へ広がっている。

日本脳炎はウイルスを持つ蚊に刺されることで感染し、アジアの農村部を中心に発生するといわれている。感染者は高熱、嘔吐、及び意識消失などの重篤な症状を引き起こす可能性がある。

また、感染者の半数以上は脳の障害により麻痺などの後遺症が現れる。さらに、影響を受けやすい子どもの場合、死に至るケースも少なくない。

感染後の治療は対症療法しかないため、日本脳炎を発症させないことが最も重要である。

高額な予防接種が流行を引き起こす
ミャンマーでは個人で日本脳炎の予防接種を受けると約35,000チャット(3,000円弱)かかるが、農村部の人々にとっては価格が高く、接種することは困難だ。

そのため、日本脳炎の発生を未然に防いだり、最小限に抑えたりすることができず、蔓延したと考えられる。

公衆衛生局では最も多発している地域で、40,000人にワクチン接種するためのプログラムを開始。同地域の15歳以下の子ども全てが予防接種を受ける予定である。

また、より多くのワクチン接種を可能にするため、2014年よりユニセフに支援を求めているという。同年、ヤンゴン小児病院では日本脳炎が319例あり、その内26名が死亡している。


外部リンク

Vaccine program aims to head off Japanese encephalitis outbreak
http://www.mmtimes.com/

Burma battles Japanese encephalitis
http://www.dvb.no/

Kayin disease kills three
http://www.elevenmyanmar.com/

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