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2016-07-14 13:00

社会

タイ国家警察 漁船から19人のミャンマー人労働者を救出

人身売買
人身売買に関わったタイ人とミャンマー出身の女性を逮捕
7月10日、タイ国家警察人身取引対策局とタイのミャンマー協会は、タイ南部の都市、パッタニーの港に停泊していたインドネシアの漁船から、強制労働をさせられたミャンマー人労働者の男性19人を救出した。労働者らは約10日間にわたり、漁船内から出ることができない状態だったという。

労働者ら19人は、年齢が13歳から34歳までで、出身地はミャンマー南部のモン州、タニンダーリ地域のほか、同国西部のラカイン州であるという。

人身売買に関わったタイ人とミャンマー・モン州出身の女性は、タイ国家警察に逮捕された。

工場勤務をさせると偽り、漁船労働に従事させる
タイのミャンマー協会によると、逮捕された女性は男性らに対し、バンコク近郊のリゾート都市、パタヤの工場で、月260ドル(約2万7000円)で労働させる約束をしていたものの、男性らをパタヤには連れて行かず、漁船での労働に従事させるため、パッタニーに連れて行ったという。

英国の環境団体、エンバイロメンタル・ジャスティス・ファウンデーション(EJF)が2014年に発表したレポートによると、タイの漁業は、ミャンマーやカンボジア、ラオスなど、タイの周辺諸国の労働者が多く従事しているとされるが、その多くは、人身売買によって強制的な労働を強いられ、賃金すら得られないという。

EJFはタイ政府に対し、人身売買組織を摘発すべきとの考えを示したほか、新人漁師の研修を実施すべきとの考えを示している。


外部リンク

Radio Free Asia
http://www.rfa.org/english/news/myanmar/19-trafficked

Bangkok Post
http://www.bangkokpost.com/news/general/1033977/

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