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2016-06-08 02:00

社会

ミャンマー北部・カチン州で住民らがダム建設に抗議

ダム建設
「ダムは不要だ!」と書かれたヘッドバンド着用で抗議
カチン州の州都ミッチーナーでは6月4日午前、中国主導で建設されるMyitsonダムの建設に反対する約50人が、洪亮(Hong Liang)駐ミャンマー中国大使のほか、中国の電力企業である国家電力投資集団(CPI)・カチン州民主党(以下、三者)の代表者に対して抗議を行った。三者は、同ダムの建設を推進している。

抗議の参加者らは、「ダムは不要だ!」と書かれたヘッドバンドを着けていたほか、「エーヤワディー川を破壊するな!」「CPIはカチン州から出て行け!」と記載されたボードを掲げて抗議を行った。

大規模ダム建設で災害発生時の被害拡大を懸念
住民らが抗議を行う理由は、同ダム周辺の活断層にある。

抗議集会の参加者によると、住民らは、小規模なダムであれば建設に賛成するとみられるものの、中国主導で建設されるダムは大規模なもので、断層線付近に建設されるとみられることから、万が一災害が発生した場合、被害が拡大するのではないかと住民らが懸念しているためだという。

そのほか、地質学者もダム建設については慎重な姿勢を示している。

また、カチン州民主党の代表者によると、ミャンマー側がダム建設を凍結した場合、中国側に対して高額の補償金を支払わなければならないという。しかしながら、現地の報道によると、ダム建設の最終判断は、国民民主連盟(NLD)主導の新政権であるとの見方を示している。


外部リンク

THE IRRAWADDY
http://www.irrawaddy.com/burma/dozens-myitkyina-township

THE GLOBAL NEW LIGHT OF MYANMAR
http://globalnewlightofmyanmar.com/residents-protest

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