ミャンマーニュース

3月13日にミャンマー北東部と接する中国雲南省の農村で、ミャンマー軍機のものとされる爆撃で13人が死傷した事件で、ミャンマー政府が中国に正式に謝罪した。ミャンマー側が事件の責任を認めたのはこれが初めてとなる。

ミャンマー大統領特使として訪中したワナ・マウン・ルウィン（Wunna Maung Lwin）外相が中国の王毅（Wang Yi）外相と4月2日に会談。調査の結果、雲南省の爆撃はミャンマー軍機による誤爆と認め、正式に謝罪したことを中国の国営新華社が伝えた。

この爆撃はミャンマー北東部シャン州コーカン地区で続いていたミャンマー国軍と少数民族コーカン族の武装勢力との武力衝突で、国境を越えて爆撃。中国人5人の死者を出した。

中国政府は爆撃直後からミャンマーに対し抗議していた。しかし、ミャンマー側は遺憾の意を表明しつつも国軍の関与を否定。そのため、両国の間で緊張が高まっていた。

ミャンマーと中国は経済的にも深く関わっているため、ミャンマー側は正式な謝罪と被害者への賠償を約束したことで両国の関係悪化を避け、事態の収束を図る狙いがあるようだ。

また、ミャンマーと中国との国境は2,000kmにも及び、国境付近の安定を確保するためには中国の協力が欠かせないのも謝罪の要因となったと考えられる。

（画像はSouth China Morning Postより）

外部リンク

Myanmar: China Receives an Apology
http://www.nytimes.com/myanmar-china

Myanmar Admits Warplane Accidentally Killed Chinese Farmers
http://www.voanews.com/content/myanmar

Myanmar apologises for bombs that killed five in China’s Yunnan province
http://www.scmp.com/news/china/myanmar