ミャンマーニュース

ミャンマー商業省の調べによると、今年度のミャンマーの貿易赤字は50億米ドルにのぼるとみられ、昨年度の赤字額である26億5000万米ドルを大きく上回る見通しである。昨年4月1日から今年の3月3日までの期間において、輸入額は150億米ドル、輸出額は100億米ドルとなっている。

ミャンマーは、軍事政権時代には外貨の流出を防ぐことを目的として、極端な輸入制限を実施していたが、民政移管後は、さまざまな方面で輸入の規制緩和を行った結果、2012年度に11年ぶりに貿易赤字となった。それ以降は、貿易赤字は拡大傾向にある。

2013年度の貿易統計より、貿易の内訳を品目別に見ていくと、輸入で多いのは、一般・輸送機械となっているが、これは、ミャンマーにおいて経済成長が進行する中で、インフラ整備のために各種機械の需要が高まっているためとみられる。

なお、一般・輸送機械の中には自動車も含まれ、ミャンマーは、日本車を最も多く輸入していることも要因の一つにあげられる。

輸出で最も多いのは天然ガスとなっている。ミャンマーは、世界の中においては、天然ガス産出量が比較的多く、重要な輸出品目となっている。2番目に多いのは翡翠であるが、これは中国向けの輸出が多くなっている。

今後、貿易赤字の縮小を図ること、また、来年度以降の輸出額の増加を図るため、商業省は、輸出に対する戦略、貿易促進実施計画など、海外からの支援を受けながら、より貿易を促進するためのプロジェクトを立ち上げていく予定である。

（画像はイメージです）

外部リンク

THE NATION
http://www.nationmultimedia.com/aec/Myanmars-trade

ELEVEN MYANMAR
http://www.elevenmyanmar.com/index.php

JETRO　ミャンマー　世界貿易投資報告
http://www.jetro.go.jp/world/gtir/2014/pdf/2014-mm.pdf