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2016-03-07 01:00

社会

ミャンマーに「介護学校」を開校 日本向け技能実習生の養成を開始

介護学校
介護職に向くミャンマー人の気質
株式会社スリーイーホールディングスは、同社の海外事業会社であるJ&K GLOBAL LIMITED(以下「J&K」)が2016年3月中にミャンマー第2の都市マンダレーに「UJLAC看護介護学校」を開校することを発表した。

これは日本全国の介護事業者向けに、日本語と介護技術の両方を備えたミャンマー人技能実習生を養成していくというものである。

ミャンマーは多くの人が仏教徒ということもあり、「徳を積む」ことが重視されている社会であるため、介護のような人助けをする仕事が向いているという。また仏教思想により、お年寄りを大切にしたりお世話したりするのが当然だと考えられている。

近年、日本では少子高齢化が進み、就業人口が年100万人というスピードで減少すると見込まれる上、介護業界では人材不足が深刻になっている。

日本の高齢化率はすでに26%。4人に1人が高齢者であるが、今後は40%以上になると予測されている。そのため、日本政府による外国人技能実習生制度が介護業界にも認められる日は遠くないことだろう。

日本語と看護技術を備えた人材を育成
J&Kが技能実習生を送り出す機関は、ミャンマー政府認定のミャンマーユニティ(Myanmar Unity)で、介護以外の職種で技能実習生を数多く日本に送り出している。

また、ミャンマーユニティが運営するUJLAC日本語学校は、すでにヤンゴン、マンダレー、パテインで展開されており、日本語教育にとどまらず、生活文化や日本で働く姿勢などについても教育するという。

通常、外国人実習生は日本への入国時に日本語能力試験N4の資格が必要となり、入国1年以内にN3の資格取得を求められる。一方、介護職の実習生はミャンマー国内でN3レベルまで日本語教育を行った後、日本へ送り出す。

また介護教育では、日本人の有資格者と研修経験があるミャンマー人講師により、基本的な日本式の介護全般を教育。日本語と看護技術が備わった人材を養成する。

さらに、介護事業者が外国人技能実習生を受け入れるためのノウハウを伝える実践的セミナーを日本国内の主要都市で開催。ミャンマー人の魅力や活用方法など、有意義な話が聞けることだろう。

(画像はミャンマーユニティより)


外部リンク

株式会社スリーイーホールディングス
http://www.3ec.jp/

ミャンマーユニティ
http://www.myanmarunity.jp/

株式会社スリーイーホールディングスのプレスリリース
http://www.3ec.jp/images/pr_160302.pdf
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