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2016-03-05 16:00

社会

国連 ロヒンギャ族の困難な現状を報告

ロヒンギャ族
宗教上の理由で適切な治療が受けられない
国連は3月1日、ミャンマーの少数民族であるロヒンギャ族が困難な状況に直面していると発表した。

国連人道問題調整事務所(OCHA)のジョン・キング所長が、2月にラカイン州の難民キャンプを訪れた時、ロヒンギャ族が困難な状況に直面しているのを目の当たりにしたからだ。

同所長がロヒンギャ族の女性から聞いた話によると、生まれたばかりの乳児は適切な治療を受けられず、わずか生後1ヵ月で命を落としたという。ロヒンギャ族は宗教上の理由で適切な医療が受けられない現状がある。

新政権のロヒンギャ問題への対応が今後の焦点に
ミャンマーは、2011年の民政移管を経て民主化の道を歩んでおり、また、著しい経済成長を遂げている。そして、この春に発足する新政権によって、同国のさらなる民主化が期待されている。

しかしながら、同国民の全てが民主化や経済成長の恩恵を享受しているとは言いがたいのが現状だ。恩恵を享受していないのは、ロヒンギャ族に限らず、カチン州やシャン州の少数民族なども同様だ。

仏教徒が大多数を占める同国において、新政権が、イスラム教徒であるロヒンギャ族の問題に対して、どのように解決を見い出していくかが今後の焦点となっている。


外部リンク

mizzima
http://mizzima.com/news-domestic/myanmar-rohingya

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