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2016-01-07 13:00

社会

ハッカーによりタイ警察のウェブサイトがダウン:タオ島英国人殺人事件に抗議

ハッキング
14の警察関連サイトが攻撃を受ける
1月4日、バンコク首都警察局、犯罪履歴証明書センター、海上警察本部、地方警察署などを含む14の警察機関のウェブサイトがハッキング攻撃を受け、一時的に白黒のメッセージに置き換えられた。

ハッキングされた画面には、国際的ハッカー集団「アノニマス(Anonymous)」が使用する「ガイ・フォークス(Guy Fawkes)の仮面」に目隠しがされた画像と共に「Blink Hacker Group」「We want Justice!(我々は正義を求める)」「#BoycottThailand」などの文字が表示されたという。

このハッカー事件は、2014年にタイ南部にあるタオ島(Koh Tao)で英国人バックパッカーが殺害された事件で、昨年末にミャンマー人移民労働者の男2人に死刑判決が言い渡されたことへの抗議とみられる。

同ハッカーグループはYouTubeとFacebookに37分にも及ぶビデオを投稿。無実のミャンマー人への死刑宣告にも言及し、タイの法執行に関わる汚職に対して非難している。

タイ警察はミャンマー関与を捜査中
タオ島英国人殺人事件でミャンマー人の男2人が死刑宣告を受けた後、ヤンゴンにある在ミャンマータイ大使館前では1,000人以上もの人々が抗議デモを行った。

また、タイとの国境近くに位置するタチレク(Tachilek)やミャンマーとの国境近くに位置するタイのカンチャナブリー県(Kanchanaburi)でも同様のデモが起き、各地へ広がりをみせている。

ハッカー事件後、タイ国家警察のスポークスマンは
「ハッカーは海外に住んで人権活動家のグループである」(Bangkok Postより)
と主張。また、
「ハッキングはミャンマーからなのか」という質問に対し、「考えられる。現在調査中だ。」(Bangkok Post より)
と、ミャンマーの関与を疑う返答をしている。

タイ警察の脅迫と暴行による自供の強要はあったのか、ミャンマー人労働者は身代わりとなったのか、今後の動向に注目が集まる。

(画像はBangkok Postより)


外部リンク

Myanmar hackers bring down Thai police websites
http://www.nationmultimedia.com

Police investigating Myanmar links to website hackers
http://www.bangkokpost.com

Anonymous Hacks 14 Thai Police Websites to Protest Flawed Murder Investigation
http://news.softpedia.com
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