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2016-05-19 20:15

経済

ミャンマーのシンクタンク ダウェーに事務所を開設へ

グリーンフィールド経済政治研究所
ミャンマー南部の都市 ダウェーは今後重要な位置づけに
ミャンマー初の独立したシンクタンクである「グリーンフィールド経済政治研究所」は5月13日、同国南部・タニンダーリ管区のダウェー市に今月末、グリーンフィールド経済政治研究所兼グリーンフィールド開発会社の事務所を開設すると発表した。なお、グリーンフィールド開発会社は現在申請中である。

同研究所は昨年1月に設立され、ヤンゴンに事務所を構えているが、同研究所は、今後ダウェーが重要な拠点となると認識している。その理由は「ダウェー経済特区」だ。

東南アジア太平洋側からインド洋側へ抜ける拠点に
ダウェー市は、地理的に重要な位置づけだ。同市の西約300kmには、タイの首都バンコクが位置すること、そして、同市はベトナムのホーチミンから南部経済回廊で結ばれることから、東南アジアの太平洋側からインド洋側へと抜ける陸路が構成されることとなる。

さらに、同特区の開発には日本も参加する。昨年7月には、日本、ミャンマー、タイ首脳三者で日本の出資を含む覚書を交わし、昨年12月、正式な調印が行われた。

同特区は東南アジア最大級となる総面積2万ヘクタールで、工業団地に深海港を併設する予定だ。同特区の完成で、日系企業としても、インド、中東、アフリカへの販路拡大や物流コスト削減が期待できる。

しかしながら、ダウェーには日系企業が進出していないほか、ダウェー在住の日本人はゼロの状況だ。

同研究所は、今後重要度が高まるダウェーに日本人駐在員を常駐させ、政府との関係を深めながら情報収集を行うことで、調査・研究を進めていきたい考えだ。


外部リンク

グリーンフィールド経済政治研究所(プレスリリース)
http://www.gregri.org/info/5月13日-ダウエー事務所オープン

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