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2016-05-14 21:00

経済

ミャンマー議会、民間医療施設建設プロジェクトに「待った!」

パークウェイ・ヘルスケア・インド-中国
政府所有の土地には公共施設を作るべき
国民民主連盟(NLD)のSan Shwe博士により5月4日に提出された民間医療施設建設プロジェクトの一時停止を求める提案を保健省のMyint Htwe大臣が支持することを12日の議会で表明した。

これに対し、下院のウィンミン(Win Myint)議長は、正式にプロジェクトの一時停止を承認している。

一時停止の理由は、このプロジェクトが政府の入札なしで開始されて透明性にかける上、政府所有の土地に建設されるからだという。

政府所有の土地には公共の施設が作られるべきで、民間プロジェクトに対する旧政府の意思決定プロセスに疑問を投じている。

このプロジェクトは、開始当初より国会議員や医師、市民などから激しい批判を受けていた。

ミャンマー政府からの正式な通知待ち
同医療施設プロジェクトは今年1月、パークウェイ・ヘルスケア・インド-中国(Parkway Healthcare Indo-China)を含む合弁コンソーシアムにより開始され、投資金額は7,000万米ドルで、完成すれば250床を有する大型医療施設となる予定だ。

開発を進めるパークウェイ・ヘルスケア・インド-中国は、業界で2番めに大きいとされる医療グループIHHヘルスケアの完全子会社で、今回の医療施設開発では52%の株式を有している。

その他は、シンガポールのMacondray Holdingsが10.5%、ミャンマーのAMMK Medicare CompanyとGlobal Star Companyがそれぞれ21.5%と16%である。

パークウェイ・パンタイ(Parkway Pantai)東南アジアのトップであるLee Hong Huei博士によると、この問題についてミャンマー政府との話し合いは行われていないという。

また、同博士は、
「医療施設建設・運営・譲渡に関する契約は1月29日に正式に行われ、これまで全て契約上の義務が満たされている」(MYANMAR TIMESより)
と正当性を述べる一方、
「今後は、ミャンマー政府からの正式な通知を待つことになるだろう」(MYANMAR TIMESより)
と付け加えた。

政権交代によりプロジェクトに「待った!」がかかり、一番被害を受けたのはパークウェイ・ヘルスケア・インド-中国かもしれない。

(画像はMYANMAR TIMESより)


外部リンク

Myanmar parliament calls for halt to Parkway hospital project in Yangon
http://www.channelnewsasia.com

PYITHU HLUTTAW BACKS PARKWAY HOSPITAL SUSPENSION
http://frontiermyanmar.net

Lower House supports cancelling Parkway Hospital
http://www.mmtimes.com
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