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2016-04-25 20:00

政治

スーチー氏が60カ国以上の外交団に新政権の外交方針を説明

アウンサンスーチー
全ての国々と友好関係を構築
ミャンマーの国家顧問で外相も兼任する事実上の指導者アウンサンスーチー氏は4月22日、首都ネピドーに日本を含む60カ国以上の外交団を招き、新政権の外交方針を説明。民主化への協力を求めた。

この中でスーチー氏は、
「私たちは近隣国だけでなく、全ての国々と友好関係を築いていく方針です」(Radio Free Asiaより)
と述べ、国民民主連盟(NLD)が主導する新政権の意向を示している。

また、ミャンマーが東南アジアと南アジアの合流点にあるだけでなく、中国を通じて極東アジアにもつながっていることを強調し、地理的優位性に言及した。

出席した日本の樋口大使は記者団に、
「我々は、スーチー氏が率いる新政権が2国間だけでなく、国際的に平和的な関係を幅広く構築すると信じている」(South China Morning Postより)
と述べ、新政権に多くの希望を抱いていることを示した。

欧州連合(EU:European Union Ambassador)のRoland Kobia大使も新方針を歓迎。EUとEU加盟国は、民主化を推進する新方針をサポートする意向があるという。

「ビルマ」でも「ミャンマー」でも好きな方を使っていい!?
ミャンマーは半世紀以上続いた旧軍事政権時代に、「ビルマ」から「ミャンマー」へ国名を変更しているが、今回の外交方針の説明にあたり、スーチー氏はどちらを使用するかは“あなた次第”だと述べている。

スーチー氏自身も「ビルマ」の使用が習慣化しているため多用するが、使用に関しては憲法で規定されていないため、どちらを使用しても問題がないと説明した。

ミャンマーでは国名の変更だけでなく、当時首都であったラングーン(Rangoon)をヤンゴン(Yangon)にするなど、多くの名称が旧軍事政権により変更されている。

名称変更に反対の立場をとっていたスーチー氏だが、「ミャンマー」を使用する努力はしていくという。

一挙手一投足に注目が集まるスーチー氏。次はどんな話題を提供してくれるのだろうか。

(画像はmizzimaより)


外部リンク

Aung San Suu Kyi stresses the importance of personal relations in address to diplomatic community
http://mizzima.com/

Suu Kyi meets foreign diplomats to lay out Myanmar’s ‘new vision’ of foreign policy
http://www.scmp.com/

Aung San Suu Kyi Addresses Foreign Ambassadors in Myanmar
http://www.rfa.org/english/
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