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2016-04-08 10:00

政治

「スーチー外相」始動!最初の訪問者は中国外相

外相会談
新政権で初のハイレベルの会談
中国の王毅(おうき:Wang Yi)外相は4月5日、新政権が誕生したばかりのミャンマーを訪問し、アウンサンスーチー外相と会談した。

中国側は両国間に問題があるにも関わらず、良好な関係を継続することを求めたことが明らかとなった。また、ミャンマーを「大切な隣国」とも表現している。さらに、
「我々はミャンマーとの長い歴史に感謝している。政権が変わろうと、その態度を変えることはないだろう」(MYANMER TIMESより)
と両国間の関係をアピール。さらにミャンマーは開発のために中国を頼ることもできると付け加えた。

ミャンマーは新政権が誕生してわずか1週間ほどしか経過しておらず、今回の中国外相訪問は、最初のハイレベルの会談となった。

2国間関係は「新たなステージ」へ
中国とミャンマーは、国境となるミャンマーのシャン州北部にあるコーカン自治区で勃発した中国反政府軍とミャンマー国軍との対立をはじめ、北部カチン州のミッソン・ダム(MyitsoneDam)開発プロジェクトの停止などにより、緊張状態が続いている。

また、中国国営メディアもこれらの問題をためらうことなく配信しており、双方で反感感情が生まれていた。

今回、中国の王毅外相が早々にミャンマーを訪問したのは、これらの問題を早急に解決し、ダム開発プロジェクトなどを再開させたいという狙いがあったとみられる。

王毅外相はミャンマーは「歴史的な出発点」に立っていると表現。さらに、
「中国は、ミャンマーの新政権が全国のすべての関係者と団結し、新たな発展・向上の時代をリードしていくことを期待し、そうなることを信じている」(The Japan Timesより)
と新政権誕生を祝福した。

それに対し、スーチー外相も中国がミャンマーの友好国であり続けることを望んでいる旨の発言をしている。

今回の外相会談により、中国とミャンマーの関係は「新たなステージ」にステップアップしたといえるのではいだろうか。

(画像はXinhuaより)


外部リンク

Chinese FM meets with Myanmar's Suu Kyi
http://news.xinhuanet.com/english/

China pledges support for new Myanmar government
http://www.mmtimes.com/

China seeks ‘new chapter’ in first visit with Myanmar’s Suu Kyi
http://www.japantimes.co.jp/


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