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2014-10-30 12:00

社会

文化相互理解シンポジウム「東南アジアにおける日米協力」開催-神戸学院大学

神戸学院大学
「神戸学院大学・法学部」と「駐大阪・神戸アメリカ総領事館」共催
10月28日、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスにて、同校法学部と駐大阪・神戸アメリカ総領事館の共催による第10回文化相互理解シンポジウム「東南アジアにおける日米協力」が開催された。

シンポジウムは東南アジア、特にミャンマーとベトナムの政治問題や経済関係について、事例を交えながらアメリカと日本の協力のあり方について講演。

講演を担当したのは、ワシントンDCにある戦略国際問題研究所(Center for Strategic and International Studies)から招いた東南アジアプログラムシニアフェローのマレー・ヒーバート氏である。

(画像はプレスリリースより)

軍部との協力関係が民主化へのカギ
ヒーバート氏はミャンマー現政権の動向を以下のように説明。
「新政府は政治犯を釈放し、アウン・サン・スー・チーさんを解放したほか、インターネット規制も緩め、経済改革も始めている」
(プレスリリースより引用)


その上で、憲法改正の有無と、2015年に行われる総選挙の行方が今後の焦点となると述べている。

民主化が進む現在でもミャンマー軍は未だ大きな影響力を保持。しかし、民主化を実現するためには軍部を拒むのではなく、協力関係を築くことが重要だと説いている。

南シナ海における中国の動向を監視しているのは平和的解決のため
シンポジウムでは「南シナ海における東南アジア諸国と中国、日本も絡めた問題」についても言及。

東南アジア諸国は中国と親密な関係があり貿易国としても1位であるため、ここ数年におよぶ中国からの圧力が東南アジア諸国にとり不安材料となっているが、中国との戦争を望む国はない。

また、中国の労働運賃が上昇したこともあり、中国に権益がある東南アジア諸国に日本が進出し始め、その時期が領土問題の激化と一致しているとも指摘。

日本や米国がレーダーや巡視船を提供し、南シナ海における中国の動向を監視しているが、これは中国を国際的なルールに則った交渉のテーブルにつかせ、平和的に解決するためだとしている。


外部リンク

神戸学院大学
http://www.kobegakuin.ac.jp/

神戸学院大学のプレスリリース
http://www.kobegakuin.ac.jp/box/news/

戦略国際問題研究所
http://csis.org/
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