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2014-10-27 18:00

社会

ミャンマーのジャーナリストが「軍事拘留中に射殺」‐真実はどこに?

アウンナイン
誤認逮捕の上に射殺か
ミャンマーの地元メディアによると、軍により拘留されていたミャンマーのジャーナリストが射殺された。

射殺されたのはアウンナイン氏(Aung Naing)。彼は9月30日に政府軍とカレン族の反政府勢力とが戦闘を続けるタイ南東部との国境付近で拘束された。

射殺から”3週間も後”に報告された軍事声明によると、アウンナイン氏は拘留された4日後の10月4日に、兵士から武器を奪い取り逃亡しようとしたとして射殺されたとのこと。

加えて、アウンナイン氏は政府軍により、反政府勢力の政治部門「通信キャプテン」と認定され、厳しい取り調べを受けていたという。

しかし、アウンナイン氏はミャンマーのローカルニュースのために働く「ジャーナリスト」であった。

(画像はBBCニュースより)

人権はどこに?アウンナイン氏の死は「非難されるべき」
米国を拠点とするジャーナリスト保護委員会(Committee to Protect Journalists:CPJ)はアウンナイン氏の死を重く受け止め、民間の機関による調査の必要性を訴えている。

CPJはアウンナイン氏の死は「非難されるべき」と主張。また、
「これは政府軍に尋ねるべき大きな問題だ。なぜなら彼らは死体を公表できなかったからだ。また“死亡3週間後”に知らせを受けねばならなかった理由も問いただす必要がある」
と述べている。

アウンナイン氏の妻も夫の死を伝えられておらず、彼を開放するために公的な嘆願書を作成していたという。

CPJによると、1999年以降にミャンマーで射殺されたジャーナリストは3名。その中には、2007年に軍兵士により銃撃された長井健司氏も含まれる。

この問題が有耶無耶にされることなく、しっかりと調査されることを願うばかりだ。そうしなければ、アウンナイン氏の死が無駄になってしまう。


外部リンク

Detained Myanmar reporter Aung Naing shot dead
http://www.bbc.com/news/world-asia-29758329

Myanmar journalist 'killed in military custody'
http://www.worldbulletin.net/news/146983/myanmar

Myanmar army kills 'reporter' in custody: press body
http://www.nationmultimedia.com/breakingnews/Myanmar
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